一般的に、高金利の新興国への投資で収益をあげることは難しいと言われています。 それでも、高金利に惹かれるためか、投資先として一定の人気があるようですので、私の実体験を公開します。
南アフリカランドへの投資の実際
結論から言うと、資産が31%目減りして回収できる見込みはありません😭
細かいですが、次の表が南アフリカランドでの投資先です。
その結果、¥952,030の投資が¥660,344(2019年7月21日現在)と-31%です。
- 債券/MMF残高: ¥562,737 (80,391.06 ZAR @ 7 JPY)
ゼロクーポン債の時価評価前は69,145.45 ZAR - 円貨決済:¥97,607
もちろん南アフリカランド建てでは、金利がついているため1.48倍に増えています。とはいえ、南アフリカランド建ての魅力的な投資商品がない途中に南アフリカランドを寝かせている期間があるため、年利にすると3.1%程度にしかなりません🙍♂️
南アフリカランドへの投資では通貨安に負ける
長期間の為替のトレンドは、経済成長(GDP)とインフレ(消費者物価指数)のバランスに収斂します。IMFの統計によれば、2007年から2019年の両国の数値は以下の通りです。
- GDPは、南アフリカが2.5倍で日本は1倍
- 消費者物価指数は、南アフリカが4.85倍で日本が0.99倍
日本と比べると、南アフリカは経済成長よりも早いペースでインフレが進んでいるため、対円に対して通貨の価値が低下します。概算ですが、この期間で円に対する南アフリカランドの価値は42%程度になります。
実際の為替市場でも、2007年初は17 ZAR/JPYだったのが2020年7月には7 ZAR/JPYですので、南アフリカランドの価値は約41.17%に下がっていますので、結構近い数字になります。
これだけ通貨の価値が低下してしまっては、単利8.5%では全く割りに合いません。
まとめ
- 債券の利回りではインフレによる通貨安に勝てない
- 新興国通貨建の投資商品が少ないため投資効率が悪い
高金利だけを見て投資すると、通貨安で負ける実際の例でした💧
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