毎月1万円を米ドルMMFに15年間積立投資をした結果

2019年3月16日

実績 投資


米ドルMMFへの積立投資を約15年間行いました。その結果を振り返ると、「外貨預金やMMFに積立投資をして資金を寝かしておく価値はない」と言う、一般に言われている結論を再確認することなりました。

私の場合は、米ドルMMFへの積み立てでしたが、外貨預金でも同じことになるはずです。

米ドルMMFに15年間積立投資した実績

2004年3月から2019年2月までの期間の、米ドルMMFへの積立投資分だけを純粋に集めて集計しました。

  • 投資額:¥1,800,000 (¥10,000/月 * 180ヶ月)
  • 資産:$18,820.73 (¥2,097,005 @ 111.42)
  • 平均為替:95.64円/ドル
  • 含み損益:¥297,005
  • 収益率:16.5% (年平均1.1%)
  • 年利:1.02%

15年間も為替リスクを負って積立投資を行った成果が、年平均の収益率1.1%で年利にすると1.02%とは🙍‍♂️、投資として魅力がないですよね。多くの投資本などに書かれている通り、金利の良い預貯金ですね。

でもこの程度の年利は、為替変動で簡単に飛んでしまいますので、投資価値はない❌と言っても良いでのはないでしょうか。

米ドルMMFへの積立投資の価値はないのか

こんなことを書いておきながら、私はもうしばらく米ドルMMFへの積立投資を継続するつもりでいます。

その理由は、私のコアアセットに米国国債があり、これからも継続的に米国国債への投資を行う予定があるからです。

実は米ドルMMFに積立投資を始めた理由もここにあります。2004年当時に米ドル建での資産運用を考えた時に、素人に与えられた選択肢は少なく、その中心は米国国債でした。しかも、米国国債への最小投資単位は1,000ドルからでしたので、為替リスクを平準化して低コストにドルを調達するために、米ドルMMFへの積立投資が役に立ちました。

このニーズは現在においても変わっていません。ドルの調達コストだけで言えば、FXを使ってデリバリーするのが一番安いのですが、この場合は10,000ドル単位での調達となります。さすがに10,000ドル単位での調達となると、為替リスクの平準化が難しくなります。同時期に米国株への投資を予定している場合は、FXで調達することもありますが、債券と株では投資タイミングが異なりますので、多くの場合は別々にドルを調達する必要があります。

という理由で、いまでも米国国債への投資資金の調達は、米ドルMMFへの積立投資が良い👍という答えになるわけです。

米ドルMMFとドル建て債券投資を組み合わせると

米ドルMMFに積立投資した資金を、米国国債を中心とする外国債券(社債や世界銀行債)で運用し、その収益を米ドルMMFに戻す運用をすると、その結果は以下のようになります。

  • 投資額:¥1,800,000
  • 資産:$27,175.51 (¥3,027,895 @ 111.42)
  • 含み損益:¥1,227,895
  • 収益率:68.21% (年平均4.54%)
  • 年利:3.528%

単純に、米ドルMMFを積み立てていただけの結果とは大きく異なりました。この収益を期待できるのであれば、為替リスクを負ってでも投資する価値がありますよね。

まとめ

米ドルMMFへの積立投資をするだけでは、為替リスクに対して得られる投資効果が低いというお話でした。貯めたドルは、ちゃんと運用に回して働いてもらいましょう。

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